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T*SIS DIPLOMA 歯科衛生士の仕事の奥深さを知り、人生の幅が広がった
T-SISプログラム受講生
(聖母歯科200日コース)

田澤 栄美 さん

歯科衛生士の仕事の奥深さを知り、人生の幅が広がった

2005年から週三、四日のトレーニングを始めた田澤栄美さん。歯科衛生士としての約十年の勤務経験を礎に、T*SISでの一年弱のトレーニングを経て、フリーランスとしての道を歩み始めました。現在に至るまで、複数の歯科医院におけるスタッフ教育や、大手歯科メーカー主催のセミナー講師など、フリーランス歯科衛生士として活躍しています。

通常の歯科医院の枠を超えた環境

私がT*SIS代表の豊山とえ子さんと、豊山洋輔院長が経営する聖母歯科医院でトレーニングを始めたのは2005年からです。

当時の私は歯科衛生士になり約十年が経った頃で、衛生士としてもう一段の成長の道を探していました。そんな時にセミナーで豊山とえ子さんと出会い、聖母歯科医院に見学に行く機会を得ました。聖母歯科医院では、取引先企業との緊密な関係を築く中、院長先生が歯科材料や設備などの商品開発に関わっていたり、とえ子さんも通常の臨床に加えてセミナーの講師として活動されていました。当時の私にとって、そこは通常の歯科医院の枠を大きく超えた場所に感じられました。

歯科衛生士として一つの区切りの年数を迎えていた当時の私は、経験に伴う自負心の反面、「このままの自分でいいのか」、「これ以上成長できないのではないか」といった閉塞感も感じていました。しかし聖母歯科医院でのトレーニングの日々は、そのような考えを抱く余地のない、自分をストレッチさせる経験の連続でした。

トレーニングの過程で、私自身も前述のような取引先企業との協業に関わったり、とえ子さんが講師を務めるセミナーのアシスタントを務める機会などもありました。その中で単に学びを得ただけではなく、より根本的な部分として、“歯科衛生士”の仕事の捉え方自体が、自分の中で以前とは大きく変化していきました。

伴走者として、クライアントを導く

歯科衛生士の仕事は、ともすると、時間に追われながらクライアントの処置を何人こなせるかという方向に意識が向いてしまうかもしれません。ところが、聖母歯科医院での衛生士業務はとても頭を使います。担当になったクライアントの治療計画を歯科医師と相談しながら考えるのも、クライアントに責任をもって伝えるのも歯科衛生士の仕事です。治療の流れを構成し、クライアントの伴走者となりゴールへ導く役割を担います。

また聖母歯科医院では、声のかけ方から一つひとつの器具の使い方まで、通常の歯科医院を超える細心の注意を払った応対を実践しています。例えば、とえ子さんのクライアントに対する柔らかい接し方は、クライアント側に安心感や信頼を生み出しています。その様子を実際に肌で感じたこと、また直接指導を受けられたことは、私にとって、一つの大きな財産となりました。

以前の勤務先でも仕事上の裁量が与えられ、私を指名してくださるクライアントの方々もいらっしゃり、自分自身の仕事にある程度の自負も感じていました。しかし聖母歯科医院では日々、更なる成長が要求され、「こんなところにまで気を配っているのか」などと、初めは非常に大変な思いをしながらトレーニングに臨んでいました。

未知だったフリーランスの道が切り拓かれた

トレーニングを始めて一年弱が経過した頃、院長先生、及びとえ子さんが理事を務めているLDA(Leading Dentists Association)のつながりで、スタッフ教育の仕事の紹介を受けました。その別の歯科医院での週一回の勤務が、私のフリーランスとしての第一歩となりました。

その後も聖母歯科医院でのトレーニングを続けながら、フリーランスとして二つの歯科医院の業務に関わりました。一方の歯科医院では、スタッフ教育と医院全体の業務フロー改善に関わる仕事を担いました。もう一方の歯科医院でも、自費のメンテナンスプログラムを新たに構築し、施術を行い、後継者を育成するといった、やりがいのある仕事を任せていただきました。

上記に加え歯科メーカーのセミナー講師などを、2009年に第一子の誕生に伴う育児休暇に入るまで務めてきました。それぞれの仕事の内容は異なりましたが、何より「特定の歯科医師の指示の下で業務量をこなす」といった働き方から、聖母歯科医院でのトレーニングを経て仕事の在り方が大きく変化しました。

トレーニング開始当初にとえ子さんのセミナーのアシスタントについた際など、「私もこのような仕事をしたい」と思いつつも、フリーランスの仕事は私にとって未知の世界でした。しかし聖母歯科医院、及びT*SISに出会えたことで、歯科衛生士としての技術が磨かれ、仕事に対する考え方が広がり、新たな道を切り開くきっかけとなりました。育児休暇後も子育てと両立しながら、フリーランスとして仕事をし続けたいと考えています。

フリーランスの仕事と視野の広がり

フリーランスは、見られる仕事です。セミナーでも歯科医院でも、常に見られる立場にあります。
また、プロを相手にデモをするには、違いを感じて頂かなくてはいけません。
院長先生、及びとえ子さんの、まさにプロフェッショナルな視点で日々の業務のチェックを受けていたことが、私にとっての貴重な糧となりました。実際に学校を卒業して以来、これほど厳しく親身に指導を受けたことはありませんでした。

フリーランスになると、自分の力がストレートに問われるプレッシャーがある一方、複数の施設で働く分、様々な方と関わる機会に恵まれます。また聖母歯科医院のネットワークを通じて他の歯科医院などにも見学に行くことができたり、歯科メーカーの方との交流から商品知識が増えるなど、たいへん視野も広がりました。

歯科衛生士の中には、それぞれの背景から先を不安に感じている方も少なくないかもしれません。以前の私もそういう時がありました。しかし聖母歯科医院でのT*SISトレーニングを受けたことで、歯科衛生士の仕事の奥深さを再認識し、仕事に対する考え方も広がりました。そして何より、仕事を通じて人生の幅が広がったことに、とても感謝しています。

(2010年8月 掲載)

T*SIS 代表 豊山とえ子DH からのMessage

始めの頃は自己表現に迷いがあったようですが、今では全く想像できないほどのオーラを感じます。自分を見つけた人は輝いている、とはまさに田澤DHのこと。母になり一段と磨きがかかり魅力ある素敵な女性になってきているようです。今では多くの女性たちの憧れの的になるほどに。あきらめず努力し続けることの大切さを証明した、DHの素晴らしいお手本です。さらなる幅広い活躍を期待します。

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